狂犬病

狂犬病になるとどのような症状が出るの?

狂犬病は、すでに狂犬病にかかっている犬などの動物に噛まれた際に、唾液に含まれている狂犬病ウイルスが体内に入って感染する感染病です。
犬の場合は、噛まれてから2週間~2か月ほどの潜伏期間を経て発症します。
初期の症状は、うつ状態になって物陰に引きこもるといった性格に変わり、異常な行動をとるようになります。
その後症状が進むと興奮状態に陥って、ウロウロと歩き回る、目の前にあるものを見境なく噛む、光などの刺激に過敏に反応するなどの症状に変わります。
狂犬病は別名、恐水症ともいいます。
これは狂犬病の犬が水を怖がる特徴があることから名付けられました。
狂犬病になった犬は、ものを飲み込む機能がマヒするので、水が飲み込めなくなり、気管に入ってとても苦しみます。
このため水を見るだけで、ひどい恐怖心に襲われるということです。

この状態からさらに症状が進んで末期になると、全身が麻痺して動けなくなり、噛む力がなくなり唾液をダラダラと口から垂らしながら昏睡状態に陥り死んでしまいます。
とても怖い病気で、有効な治療法がないため、狂犬病にかかっても特に治療は行われません。
ただ、死を待つのみなのです。
発症から死亡までは、およそ1週間~10日といわれています。

狂犬病の予防接種は法律で義務付けられています

このように怖い病気で、人間に感染する危険性も高いため、狂犬病予防法という法律で年に1回、予防接種を受けることが義務づけられています。
飼い主の責任として、また愛犬はもちろんのこと周囲の人たちの命を奪わないためにも、飼い犬の登録とワクチンの予防接種は必ず行わなければいけません。

生後91日以上の犬の飼い主は、その犬を飼って30日内に住んでいる市町村に犬の登録を行い、鑑札を受ける必要があります。
そして飼い犬に狂犬病の予防接種をして注射済票を発行してもらわなければいけません。
こうする事で飼い犬が国内のどこに何頭いるのかが把握できるため、万一国内で狂犬病が発生した場合に迅速に対応できるのです。

法律違反をした場合は予防接種を受けていない犬は、捕獲されてしまいます。
また飼い主には罰金が課せられます。
このように法律で予防接種と登録を法律で義務付けることで、国内での狂犬病の発症例を0件に抑えられているのです。

ですから日本国内で人が狂犬病にかかる心配は、現在のところはありません。
しかし日本の周辺国はこのような法律が定められていない国も多く、狂犬病が発生しています。
海外で犬に噛まれた場合、狂犬病を発症する可能性があります。
人が犬に噛まれたら、その後すぐにワクチンを接種することで、発症を抑えることが可能です。